人は見かけによらないものですね。

私の住んでいる近所には激安スーパーがあり、そこはいつ行っても激混みです。
いつ行ってもまるで正月の買い出しの時のように混んでいるので、正直あまり行きたくないのですが、ほかのスーパーへ行くよりずっと安いので、つい週に2、3回は行ってしまいます。
そのスーパーへ行くと、狭い店内な上に混んでいるせいで、ほかのお客さんとカートや買い物かごがぶつかってしまうのですが、やはりぶつかると気分が良いものではありませんよね。私は必ず謝りますが、はっきり言ってほとんどの人が謝りません。ここの地域の人の性格が悪いというわけではなく、店が混みすぎてスペースもないので「もうぶつかってもお互い暗黙の了解なんだ」といった感じなのだと思います。

このスーパーに通い始めのころは、ぶつかっても謝られないし、こちらが謝っても無視なので結構傷ついたものですが、だんだん慣れて謝られなくてもなんとも思わなくなっていきました。
そんなある日、見るからに怖そうな風貌のお姉さんに店の入り口で遭遇しました。ピンクのヒョウ柄の上着に、超ダボダボのズボン。髪は金髪でヘアバンドで留めていて、まるで朝起きてそのまま家を出てきたヤンキーそのものです。でも身長は高く、すらっとしていて美人でまるでモデルさんのようなスタイルで、女の私でも少し見とれてしまいました。
しかし、見た目はやはりヤンキーで怖そうな雰囲気が体全体に表れていてたので、「これは買い物中もぶつからないように、出くわさないようにしなくては…」と私は心の中で思いました。
そして、買い物を始めましたが、なんとその怖いお姉さんとカート同士で鉢合わせになってしまったのです。「あーやばい、とにかく謝らなくては!」と思ったその時、なんとそのお姉さんのほうから頭を下げたのです。私は感動してしまいました。もちろん私も頭を下げましたが、なんだかすごく心温まりました。
年配の方や、普通の主婦風な人たちがまったく謝らない中、一見怖そうなヤンキー風でも礼儀がしっかりしている人もいるんですよね。
そのお姉さんのことは、その後もたまにスーパーで見かけますが、なんだかお姉さんのファンになってしまいました。